ハーブといえば、ラベンダーやローズマリー、カモミールなどヨーロッパ生まれの香草を思い浮かべますが、日本固有のシソやショウガ、ワサビなどもハーブの一種です。殺菌作用や消臭作用、防虫作用があるハーブは、スパイスや薬味など食用のほかに、ポプリやアロマオイルを作って楽しむなど、「暮らしに役立つ草花」として古くから親しまれてきました。最近では、ハーブの薬効を健康や美容に採り入れようというメディカルハーブがクローズアップされ、それに関する資格が人気を集めています。ここではその中の5つの資格を紹介します。
目次
1位 メディカルハーブカウンセラー
ハーブの歴史やハーブティーのブレンドレシピ、おいしい淹れ方などの基礎知識と、ハーブのリラックス効果、胃腸障害や血行不良などの体調不良およびニキビやしみなどの肌トラブルに有効なハーブティーの知識を修得し、さらにハーブを用いてのカウンセリングを行える技術を有する人が対象です。資格取得後は、ハーブティーサロンやカルチャースクールなどで講師として活動することができます。
主催:日本メディカル心理セラピー協会。受験料:10,000円。在宅受験。
2位 ハーブインストラクター
ハーブのリラクゼーション効果、デトックス効果などを生活に採り入れて心豊かに過ごすことを提案し、推進していくスキルを有する人が対象です。ハーブの中には妊婦にとって有害になるものもあるため、薬効についての知識はきちんと修得しておく必要があります。資格取得後は、アロマテラピーに関する仕事や健康茶としてハーブティーをブレンドする仕事、ハーブ化粧品をアドバイスする仕事など、活動の場は多岐にわたります。
主催:日本安全食料料理協会。受験料:10,000円。在宅受験。
3位 メディカルハーブ検定
15種類のハーブを題材に、ハーブの安全性、効用、使い方などの基礎知識と、ハーブティーの香りや 色、さまざまな作用を暮らしの中で活用する技法を修得した人が対象です。合格した後、下記の協会の会員となり、所定の研修プログラムを修了すると、「メディカルハーブコーディネーター」として認定されます。
主催:日本メディカルハーブ協会。受験料:6,480円。会場受験(全国の主要都市)。
4位 ハーブセラピスト
ハーブを生活に採り入れることだけでなく、「癒し」という側面からハーブをとらえ、ハーブの栽培方法から、ハーブティーのおいしい淹れ方、リラクゼーション効果、利用のしかたなどを修得し、それを多くの人に広めていける能力のある人が対象となります。ハーブセラピストの試験を受けるには、ハーブ検定2級と1級の試験に合格する必要があります。1級合格後に上級講座を受け、それを修了したところで認定試験を受けるという流れになっています。資格取得後は、ハーブ教室やハーブティーサロンを開いたり、カルチャースクールで講師として活躍することができます。
主催:日本ハーブセラピスト協会。受験料:8,640円。会場受験(全国の主要都市)。
5位 ハーブコーディネーター
下記の協会が開催する「ハーブコーディネーター養成講座」を受講することで資格を取得できます。ハーブの栽培法、ハーブクッキーの作り方、ポプリやハーブ染めなど幅広く修得できるのが特長です。教材とハーブシーズ(種子)やドライハーブがセットになっており、初めての人でもすぐに始めることができます。これは、ハーブの知識を深めたいという人に最適ですが、ビジネスにも十分通用する資格とされています。
主催:日本園芸協会。受講料:43,000円。