近年、中華料理はすっかりと日本人の食生活に馴染んできた料理だといえます。中華料理には手軽に作れる料理から本格的に資格を必要とする料理までさまざまあります。資格を取得することで、中華料理だけではなく、マナーなども知ることができ美味しく中華を堪能することができます。
中華料理の資格では人気の比較を紹介いたします。
目次
人気【中華料理ソムリエ】
「中華料理ソムリエ」は、日本安全食料料理協会(JSFCA)が認定する資格で、中華料理に関して幅広い知識を問われる資格です。
資格取得の内容では、中華料理の歴史などについても学習することが必要となってきます。地域ごとの中華料理の違いなどを知り、「北京料理」「広東料理」「四川料理」「上海料理」「地方料理」ということについて知識を有していなければなりません。
例えば、「それぞれの土地の気候や風土がどのような料理を育んできたか」などを知識として学習することになります。
中華料理ソムリエでは料理に使う、「中華鍋」「中華土鍋」「中華包丁」「穴杓子」「玉杓子」「せいろ」などさまざまな「道具」について知識が得られます。
料理については、普段よく知られているマーボー豆腐、点津飯、酢豚、フカヒレスープなどの作り方について知識を得ることが必要です。
中華料理の資格認証では、「マナーや健康について」のマナー、そして中華料理と健康、美容についての知識を得ることも必要になってきます。大勢で食べることを前提としている中華料理の基本では「座る席のルール」、「とりわけ方」など中華料理の独特のマナーを身に付けることができます。
「中華料理ソムリエ」の資格取得後には、調理師や講師活動など料理のスキルアップに役立てることが可能です。
【中華料理調理インストラクター】
「中華料理調理インストラクター」は日本インストラクター技術協会(JIA)が認定している認定資格です。
資格取得後には、「中華料理の歴史」「四大中華料理」「精進料理」「中国茶」「中国酒」など中国料理について基本的な知識を学ぶことができます。
中国料理では、中国料理に欠かせない「中医学」「漢方」「薬膳」などについて学ぶことになります。
食事と健康とのつながりを深く理解することで、「医食同源」などについて実践していきます。
健康に興味を持つ人には、「中医学」を学ぶことで健康増進につながることが期待されています。
「中華料理資格取得のために学んでいく内容として、椀や盤、盆、盆子鍋、鍋子など中華料理で使用する「食器」やカラトリー(食卓用のお箸やスプーンの総称)について学習することになります。
料理では、水餃子、小籠包、担々麺、酢豚、焼売、エビのチリソース、杏仁豆腐、ゴマ団子などの作り方の知識が学べます。
資格取得後には、「中華料理調理インストラクター」として講師活動などで活躍できます。
【IPA中華料理技師資格試験】
「IPA中華料理技師資格試験」は、国際職業能力資格認定協会が主催している認定資格です。
認定されている資格としては、「日本国内の中華料理の文化」「メニューの構成」「必要なスキル」など正しく理解していることが求められています。
また、資格では日本国内の中華レストランの調理場に求められる技術をもっていることが証明される資格です。
この「IPA中華料理技師資格試験」は、プロを養成する資格試験のために、厳正な審査をすることが必要です。そのため、外部から10年以上の経験の豊富な審査員を招くほか、公正を記するために試験中はすべて録画されます。
また、資格試験では特級・一級・二級とあって、上級になれば要求される範囲も広くなってきます。資格試験では自分のレベルに応じ、受験が可能となっています。
各級ごとに一次試験と二次試験とがあります。一次試験では、学科試験で「食品衛生法規」「栄養学」「食品衛生学」「調理理論」「中華料理マニュアル概論」といった内容から出題されます。
ただ、一次試験は一定の実務経験があることで免除されます。
二次試験では、「学科」と「実技」との試験になります。内容としては、学科で十問出題されますが、「食品衛生法規」が2割、「栄養学」と「食品学衛生学」が2割、中華料理基本知識及び、日本における中華料理知識に関する個別考査が6割出題されます。
「実技」においては、「下準備」「現場実技操作」など作品評価で試験が行われます。
下準備・現場実技操作では、包丁技巧や加工の基本的技能、調理手順や正確性、衛生管理、スピードなど。
作品評では、味・食感・見た目・衛生管理など総合的に問われます。
また、二次試験全体の配点として、学科10点、実技下準備、実技操作チェック10点・作品評価80点となっています。
【まとめ】
中華料理の資格を取得することで、さまざまとメリットがあります。バラエティーに富んだ中華料理の基本をしっかり学ぶことで、家庭でも楽しく中華料理を楽しめるし、中華料理のマナーを知ることや講師活動などで活躍できるようになってきます。